消化器内科とは
消化器は、大きく2つに分類されます。
1つは、食べ物を口に入れてから排泄されるまでの消化管と呼ばれている食べ物の通り道です。この通り道は栄養の吸収や水分の吸収など大きな役割があります。
2つ目は、肝臓や胆嚢、膵臓といったホルモンの調整や栄養の消化や代謝に大きく関わる消化器です。
先の2つの消化器は1つでも異常があると、がん以外にも糖尿病や肝硬変、下痢や腹痛などを伴う腸疾患も生じてしまい、日常生活維持に大きな妨げになってしまいます。その際に、主にお薬による内科的な治療を行なう診療科が消化器内科です。
下記のような症状が見られたときは、消化器に何らかの異常を来たしている可能性がありますので、お早めに消化器内科を受診するようにして下さい。
このような症状の方はご相談ください
- お腹の調子が悪い状態が続いている
- 胃が痛い(痛みが引いても、しばらくして痛みがぶり返してくる)
- 胃がもたれる
- 吐き気をもよおす
- 胸やけがする
- 食後に背中が痛くなる
- 便秘の状態が続いている
- 下痢をきたしている
- 血便が出た
- 食欲がない
- 体重が急激に減少した
- 顔色が悪いと言われる
日本消化器病学会指導医が診療します
当院では、日本消化器病学会の指導医・専門医である院長が中心となって診察・治療を行ないます。腹痛や吐き気、下痢、便秘など、腹部の違和感や便通の異常が見られた患者さまに対し、丁寧な診療を心がけておりますので、お気軽にご受診ください。
なお、消化器内科での検査により、手術などの処置が必要と判断されたときは専門病院を紹介いたします。
消化器内科の主な対象疾患
逆流性食道炎
逆流性食道炎は、胃で消化途中の食物が食道に逆流してしまい、食道の粘膜がただれたり、潰瘍が出来てしまう病気です。胸やけなど持続する場合には早めに相談しましょう。
肥満傾向のある40~60歳代の男性に多いと言われてきましたが、最近は中高年の男女ともに逆流性食道炎の患者さまが頻繁に見られます。
食道の粘膜は酸に対して強くありませんので、胃の内容物が何度も食道に逆流するようになると、様々な障害が起こります。よく見られるのは、食道粘膜からの出血、吐血、発声障害、慢性的な咳などです。さらに悪化すると、食道の粘膜が変化し、食道腺がんに移行することもあるので、十分な注意が必要です。
逆流性食道炎に伴う不快症状を減らすための基本は薬物療法です。まずは胃酸の分泌を抑えるため、プロトンポンプ阻害薬を使用します。これにおり、胸やけなどの症状が治まります。さらに、消化管運動賦活薬も併用し、食道や胃の運動を調節します。
また、食事療法にも取り組みます。油っこい料理は胃に負担がかかるので、ほどほどに控えます。香辛料やコーヒー、お酢の効いた食事も胃液の分泌を高め、逆流性食道炎を引き起こしやすくなります。食べてからすぐに横になると、胃液が食道に逆流しやすくなるので注意しましょう。
急性胃炎
急性胃炎は、胃の粘膜に急性の炎症が起こり、お腹の上部が痛んだり、胃部の不快感をもよおしたりする病気です。吐血や下血を伴い、貧血が見られることもあります。
主な原因は、精神的なストレス、辛い物やお酒などの飲食、食中毒による感染症、ステロイド薬や鎮静剤などの服用、さらにはアレルギーに起因するものなど、様々です。治療にあたっては、いろいろな胃薬を工夫しながら内服薬などの薬物を処方します。
慢性胃炎
食べ物などの刺激によって胃酸を分泌している腺細胞が委縮を起こし、次第に進行していく病気を「慢性胃炎」と呼んでいます。急性胃炎とは異なり、自覚症状がなく進行することがあり、注意が必要です。食べ物などの刺激で胃粘膜が損傷し、腸粘膜に似た組織に置き換わってしまうこともあります。
なお、慢性胃炎を発症する原因として、現在ではヘリコバクターピロリ菌による感染が強く指摘されています。自覚症状が少なく、医療機関を受診しない方もいらっしゃいますが、一度、ピロリ菌の検査を受けてみることも大切です。
「ピロリ菌検査」について詳しくはこちら胃がん
胃がんは、胃壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞に変化する病気です。日本人には非常に多く見られるがんのひとつであり、50歳以上の男性に多い病気です。早期の段階では、それ自体による症状は無いため、多くは健康診断や人間ドックの際に発見されます。
他のがんと同様、胃がんも早期発見が重要であり、早期の段階で治療を行えたならば治癒率は9割を超えています。しかし、進行すると治療が難しくなりますので、毎年、定期的に健診を受け、早期発見・早期治療を心がけるようにしてください。
また、胃の中にピロリ菌が存在している場合、胃がんの発生リスクが高まります。まずはピロリ菌の検査を受け、必要に応じて消化器内科の専門医のもとで除菌することをお勧めいたします。
「ピロリ菌検査」について詳しくはこちら潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸の表層粘膜にびらんや潰瘍ができる疾患であり、国の指定難病となっています。血便や下痢、長引く腹痛などが起こり、徐々に痛みの範囲が広がっていく場合、この疾患が疑われます。
主な原因としては、過度なストレス、アレルギー、自律神経の失調などが考えられ、基本的には薬物による治療が行われます。しかし、薬物による効果が見られないとき、がんを合併したときなどは、手術が行われることもあります。
大腸がん
大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍です。がんは様々な臓器にできますが、その中でも患者数が最も多いのが大腸がん(結腸がん、直腸がん)であり、死亡数も肺がんに次いで第二位を占めています。
大腸がんの発生は、生活習慣に関わりがあるとされています。加工肉などの摂取、過度の飲酒、喫煙、肥満などは大腸がんのリスクを高めるので、改善に努めましょう。
主な症状についてですが、他の幾つかのがんと同様、初期の段階ではほとんど自覚症状が見られません。しかし、進行するにつれて血便、便秘、下痢、残便感、腹部の膨満感、腹痛、貧血、腸閉塞など、幾つもの症状が出るようになります。
治療に関しては、ステージによって異なりますが、手術が必要な場合も多く、早めに相談しましょう。
診療科目
- 内科・消化器内科
院長
- 平良 薫
所在地
- 〒520-2152
滋賀県大津市月輪三丁目33番1号
月輪メディカルモール1階
(マックスバリュ大津月輪店隣接) 電話番号
- 077-548-6371
アクセス
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公共交通機関でお越しの場合
・京都駅よりJR東海道本線「瀬田駅」下車、車で約8分。 お車でお越しの場合
・名神高速道路ご利用の場合は、「草津田上I.C.」下車、石山方面に直進。
「瀬田月輪町」交差点を右折後、新幹線高架手前を右折し、最初の十字路を左折。
その後突き当りを左折して当院駐車場へ。
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